理学療法士として、これまで、SCU、ICUなど超急性期から、回復期、維持期（在宅）とリハビリの技術者として関われるほぼすべてのステージを経験し、人の体がどのように変化していくか、どのようにしてより良くお身体と付き合っていけばよいかを探求してきました。そして、病院をでて、はじめてこんなにも多くの人が医療の枠組みから抜け落ちて、日々痛みや動きづらさに悩み、何の糸口もなく過ごされていることを知り、なんとかその手助けがしたいと、開業という道に入りました。今は、日本オステオパシープロフェッショナル協会の認定講師として、診療のかたわら、全国を飛び回り、オステオパシーの普及にも努めています。僕は、「知る」ということは、同時に「責任」を負うことでもあると思っています。ちょうどオステオパシーを学び始めたとき、自分の全く考えもしない方法で、目の前の患者さんが劇的に変わっていく姿をみて、「医療者としてこれを見て、そのまま知らないふりを通すことはできない」と思いました。そして、今の立場があります。オステオパシーをしながら、リハビリの全ステージに関わり、その中で人間とは本当はどうなのかを見てきた人間は、日本はおろか世界でも多くはありません。「医療の発展、そして皆様の病とともに向き合わなければいけない。」そう心から思います。

　当院の施術は、痛い箇所だけではなく、その他の部分とどういう関係になっているのかを考え、必ず全身の状態を考慮して施術を行っています。そのため多くの保険診療のようにその場しのぎのものではなく、身体そのものを良い状態に持って行くことを目標としています。なので、ほとんどの場合、一回の施術後、次の施術まで2週間程度は時間を置いています。そして、全身を診て行うため、明らかに一般保険診療の施術よりも少ない回数で症状が軽減されていきます（念のため、経過をみますが、一回で症状が消えたり、軽減することも多くあります）。ですので、週に何度も来ていただくことはありません。患者さんのお仕事やご家庭の都合に合わせて、ご自分の通院できるﾍﾟｰｽで来院いただいています。