ときをためる暮らし

つばた夫妻に学ぶ、歳をとればとるほど、生き生きとなる暮らし


 ああこんな生き方は本当に素敵だなぁと 思える夫婦を知りました。

 

つばた英子さん つばたしゅういち 夫妻です。

 

自然食通信社から「ときをためる暮らし」で紹介されています。

 

歳をとれば、とるほど美しく輝く、裕福でもなく、豪華でもありませんが、でも豊かに感じるその暮らしぶり。

 

僕の得た学びとともに少しだけ紹介できたらと思います。ぜひ、手に取って読んでみてください。

 

 


どこか懐かしさを感じる暮らし
つばた夫妻の暮らしは、どこか懐かしさを思い出させてくれます。

手作りの家庭菜園、自分で設計した家、工具も自分で工夫して、

ひとつ、ひとつのものに、思い出があり、それとともに暮らす日々は何か素敵な匂いを感じさせます。

現代のライフスタイルは多様化し、ある意味で自由にすごすことができるようになりました。

しかし、自由だからこそ、生き方に迷い、不安をかられ、どこか地に足つかず、メディアに流され、大衆心理に流され、ただなんとなく過ごす。
そんな側面もまた事実なように感じます。

そんな中で、大切な、大切な道しるべになるのは、実は身近にあるのではないか?

そう思えてならないんです。

「物を買うときは次の世代に伝えられる、いいものを買いなさい。安ものは絶対買っちゃいけない」(ときをためる暮らし p79)

この言葉を見たとき、僕はハッとさせられました。

そんなこと考えたことがなかった。

大学時代の貧乏大学生の習慣で、とりあえず、とりあえずで過ごしてきた僕には、考えもしなかった発想でした。

きっと、子供が生まれ、これからはもっと考えなきゃダメだよと、引き合わせてくれたのかもしれません。

自分が大切に、大切に使ったもの。あるいは、代々大切に繋いできたものを授かりまた、大切に使い、そして引き継いでいく。

例え、そばにいなくてもそういったものは、自分の元をきっと感じさせてくれます。

迷ったとき、つらいとき、良い方法を授けてはくれないかもしれないけど、そのものの向こうに見える大切な人たちの顔は、きっと勇気をくれるのではないか?

そんな思いを引き継ぐ生き方、思いをつなぐ生き方。

そんな生き方に憧れを抱き、少しでも想いが乗ることをしたいと思うようになりました。

そんな姿に影響されて、
当院には、いくつもの手作りのものがあります。


待合にある本棚。立て札など。



ドライフラワーや、小さな看板。


やってみて、丁寧にやろうとすることで、不器用な僕でもなんとかできるものです。

ひとつひとつの思い出が感じられるのは、僕にとって本当に幸せなことだということがわかりました。
まだまだ未完成だけど、より心を込めて良い空間を作っていけたらなぁ、そう思っています。
                                       (2016年12月3日)