フルフォードにみる健康の秘訣
この本は、不思議な本です。
私たちの健康に影響を与えるものは、いくつも考えられますが、気圧というものが影響されることを現代医学ではあまり考慮されていないように思います。
これに対して、フルフォード博士はこう語っています。
「健康とは何かを理解するためには、われわれをとりまく世界にかんする基本的な知識をもっていなければならない。二十八日周期の女性の生理サイクルが月の満ち欠けの影響であるという科学的な研究については、たいがいの人が知っているにもかかわらず、自分の体が自然界にどれほど影響されているかを考える人は少ない。気圧の変化も人間に影響している。この原稿を書いている今、オハイオの平原を嵐が吹きわたっているが、嵐が近づくにつれて、私の呼吸がみだれ、思考も乱れてくるのがわかる。急速にさがった気圧がわたしの体内の複雑な化学反応を変化させ、器官系を緊張させているのだ。」
季節の変化、気圧の変化に対してからだも変化することは、例えば血圧を毎日同じ時間に同じような条件で測ったりしていると理解しやすいかもしれません。訪問リハビリで日常的に血圧を観察する機会がある僕は、季節の変化、気候などの変化でその値がそれぞれのパターンをもって変化するのを多く見てきました。気圧の変化というものが、私たちが思っている以上に影響を及ぼしている様に思えます。
しかし、それを目の当たりにしてしまうとき、ひとつの疑念が浮かびます。
逃れようないじゃないか
そう思っていたところ、フルフォードの言葉にはっとさせられました。
「宇宙とのつながりについて理解することで得られる利益はたくさんある。なによりも、自然のいとなみのしくみがわかれば、それを味わい、楽しむことができる。その楽しみが深まるにつれて、自分がどんな環境にいるのかについての理解が自然に深まり、そのことが確実に健康に対するより深い理解につながるのである」
環境に伴いおこる私たちの体の変化は、もしかしたら私たちの体がその環境に耐えていけるよう体が変化してくれていて、そしてサインを与えてくれているともいえるかもしれません。そして、そのような自分のからだに流れる営みを知ることで、今よりも少しだけ自分の体を大切にすることにつながったり、環境の変化を素直に受け入れるきっかけになったりするかもしれない。そう思いました。
もし、そのような環境の変化に伴い、あまりにも苦痛を感じる方は、ひとつのサインだとも言えます。環境の変化を変えることはできませんが、自分を変える、変えていくことはできます。オステオパシーがその手助けになるケースは多くありました。それらの環境の変化に耐えられないほど、心身を消耗してしまっているのかもしれません。そのような時は一度、ご相談ください。
このようなことも、知らなければ、自分は普通と違うとか、気のせいとかいうもので終わってしまいます。知ることではじめて、今日は天気が悪いから無理しないでおこうとか、いつもよりもゆっくり過ごそうとか、少しだけ自分にやさしくできます。フルフォードはそんなことをさらっと言うのです。
2016年11月10日
小林Osteopathy施術院
住所:〒573-0022 大阪府枚方市宮之阪3-1-30 宮之阪ビル606
交通:京阪交野線「宮之阪」駅 徒歩1分
受付:9時~20時(不定休)
備考:完全予約制
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